CBDを効率的に摂取したい方にとって、CBDをベイプで摂取することは一番のオプションと言えます。
今回の記事では、CBDを摂取できるベイプの種類、使い方、メンテナンス方法、そしてベイプ使用の安全性にについて紹介します。
【目次】
ベイプとは?
ベイプの種類
ベイプの使い方
ベイプの安全性について
CBDリキッドとは
CBDワックスとは
ベイプを正しく使い安全なリキッドを摂取しよう
ベイプとは?
ベイプとは、一般的にリキッドという液体が熱されることで出てくる蒸気を吸い、その成分や香りを摂取する「電子タバコ」の一つのことを指します。
「電子タバコ」という名前はついていますが、日本国内ではタバコ製品として販売されておらず、販売されているリキッドはニコチンを含まないものが一般的です。
ベイプは、禁煙や節煙目的で始める人が多いですが、海外セレブが香りを楽しむ目的として使用していることがメディアで取り上げられ、現在ではリラックス目的として使用している人も多くいます。
CBDを摂取するためにベイプを使用するという場合は、リキッドにCBD成分や香り成分が含まれたものを加熱し、蒸気からCBDの成分を摂取します。
ベイプの種類
ベイプには大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は「使い捨てタイプ」、2つ目は「リキッド充填タイプ」、そして「カートリッジ交換タイプ」の3種類で、それぞれにメリットがあります。
使い捨てタイプ
使い捨てタイプは、その名の通り、リキッドを使い切ったら、ベイプ本体を交換するタイプで、一般的に「ベイプペン」と呼ばれています。
商品にもよりますが、一本で200回から400回の吸引が可能といわれています。(1度に吸う量が人それぞれのため、正確な数ではありません)
使い捨てタイプのメリット・デメリット
使い捨てタイプの最大のメリットは、メンテナンスをしなくていいというところ。
ベイプは電子機器のため、定期的なメンテナンスやコイルの交換が必要です。ですが、使い捨てタイプであればそのメンテナンスの手間がかかりません。
それ以外にも、使い捨てタイプには、ベイプの充電をしなくていい、細かい設定がいらず、口に咥えて吸うだけで電源が入るなどのメリットがあります。
一方、デメリットを見てみると、ベイプを使い終わると新しいものを買わなければいけないため、長期的な視点だとコストが高くなってしまいます。
また、リキッドの種類も、リフィルタイプのベイプに比べると種類が少ないです。
初心者に特におすすめ:使い捨てタイプ
使用回数が限られているものの、メンテナンスフリーな使い捨てタイプのベイプは、このような方におススメです。
・まずはベイプを試してみたい
・メンテナンスが面倒
ベイプがどんなものか試してみたい初心者の方は、まずは使い捨てベイプから始めてみることが良いでしょう。
リキッド充填タイプ
リキッド充填タイプは、リキッドの補充ができるタイプのベイプです。
リキッドを補充するタイプなので、リキッドを変えることで、様々な香りのリキッドを楽しむことができます。
ですが、コイルは一定期間使った後、交換しなければいけません。交換しない場合は、蒸気の味に苦みが出てきたり、蒸気が少なくなってくることもあります。
メリット・デメリット
リキッド充填タイプのメリットは、ベイプ自体の交換が不要なため、長期的なコストパフォーマンスが良いこと、ブランドの種類なども選ばないため、色々な香りのリキッドを楽しめることがメリットと言えます。
ですが、ベイプのメンテナンスは必要です。
メンテナンスが必要な部品は、主に「コイル」「アトマイザー」「吸い口」と3つあり、コイルは定期的な交換、アトマイザーと吸い口は定期的な洗浄が必要です。
コイルは、使用頻度にもよりますが、毎日吸った場合は2週間、3日に1度吸った場合は、2・3か月後の交換が推奨されます。
また、ベイプ自体の価格も使い捨てタイプと比べると少し割高です。
長期的にベイプを使いたい方向け:リキッド充填タイプ
メンテナンスが必要なため手間がかかり、初期費用も少し高くはなりますが、長期的にはコストパフォーマンスが良いリキッド充填タイプは、このような方にお勧めです。
・長期的にベイプを使っていきたい
・メンテナンスが苦にならない
・既にベイプを使ったことがある
既にベイプを使ったことがある方は、メンテナンス方法もご存知ですので、苦にならずこのタイプのベイプを使っていけるかと思います。
カートリッジ交換タイプ
カートリッジ交換タイプのベイプとは、専用の本体にカートリッジを取り付けて使用し、 リキッドを使い切ったら、カートリッジを交換するタイプのベイプのことを言います。
バッテリーは繰り返し使用できるため、使い捨てタイプよりもコストパフォーマンスがよく、リキッド交換タイプよりもメンテナンスが少ないため、使いやすいことが特徴です。
メリット・デメリット
カートリッジ交換タイプのメリットは、本体を充電するとすぐに使え、リキッドがなくなればカートリッジ(リキッド・コイルが一体となっている)を交換するだけなので、簡単に使用できメンテナンスの手間もありません。
一方で、カートリッジは本体ごと変えなければいけないため、リキッドタイプに比べるとコストパフォーマンスは悪いです。
また、リキッドが一部となっているカードリッジは、本体と互換性のあるものを使用する必要があります。このことから、リキッドの種類(楽しめる香り)が限られてしまうことが、デメリットの一つと言えるでしょう。
使い捨てとリキッド交換タイプの良いとこどり:カートリッジ交換タイプ
使い捨てタイプとリキッドタイプのちょうど間をとったような、カードリッジ交換タイプのベイプは、このような方におススメです。
・メンテナンスが面倒
・好みの香りがあり、その香りを吸いたい
・長期的な利用を考えて使用したい
カートリッジ部分のみの交換をするカートリッジタイプは、メンテナンスが少なく、バッテリー部分は使用を続けるため、使い捨てタイプのものよりもコストパフォーマンスが良いベイプと言えます。
リキッド充填タイプ-ベイプの使い方
ベイプの使い方は、ベイプの種類よって異なりますが、一般的にこのような手順で使用されます。
1.CBDリキッドをよく振る
2.CBDリキッドをベイプの注入口から注ぐ
3.温度設定をする(160度から100度)
4.1回に吸う時間は5秒程度で、肺にCBDを溜めること
※コイルのセッティングは低いW数から始めてください。
※初めて使う方は、一度に吸う時間は3秒から始め、CBD摂取後にどのような効果が表れるか視ましょう。
リキッド交換タイプ – ベイプのメンテナンス方法
リキッド交換タイプのベイプを使いたいと考えている方は、ベイプのメンテナンスが必要です。
このメンテナンスを定期的に行うことは、以下の理由から行われます。
–ベイプ本体の機械的寿命を延ばす。
–リキッド蒸気本来の味をキープする。
–汚れ・つまり等で機械の安全性を保つ。
ベイプは電子機器のため、簡単にタバコ感覚で吸うのではなく、しっかりとした管理が必要です。
メンテナンスが必要なパーツ
ベイプのメンテナンスは、これらの「コイル」「アトマイザー」「吸い口」3つのパーツに対して行います。
コイルは定期的な交換、アトマイザーと吸い口は定期的な洗浄が必要です。
アトマイザーという言葉に聞きなれない方も多いと思いますが、アトマイザーとはリキッドを入れる部分のことを指します。
熱が直接加わるため焦げや汚れが付きやすく、メンテナンスを怠ると、蒸気の味が変わったり、煙の量が少なくなったりしてしまいます。
ベイプの構造にもよりますが、リキッド交換タイプのメンテナンスは、一般的にこのような手順で行われています。
ベイプの安全性について
厚生労働省の「電子たばこの健康影響評価について」で、ベイプ(電子タバコ)使用の安全性について様々な協議がされています。
この協議は日本だけではなく海外でも行われていますが、ベイプを吸うことの安全性を実際に評価した長期的な研究はまだありません。
正しくベイプを使い安全なリキッドを摂取すること
現状、ベイプの使用は正しい方法で安全なCBDリキッドを摂取した場合、安全であると言えます。
これは、リキッドに含まれる香料やほかの成分が、肺に害を与えたり、蒸気化した際に体に有害な物質となる可能性があることが、背景にあります。※CBD自体の問題はない。
アメリカでは、2019年8月からベイプを使ったリキッドの危険性が多く指摘されています。
例えば、アメリカの疾病管理予防センターが、2600件を超える不可解な肺疾患の発生にCBDリキッド製品が関連していることを示唆しており、CDCはさらに数千人が、ベイプを利用した製品の吸引に関連し、緊急治療室に入院している、と報告をしています。
これは、リキッドに含まれているビタミンEアセテートや化学物質が肺に悪影響を与えると考えられていること、そして、リキッドに含まれている成分が加熱されることにより化学反応を起こし、身体に有害な物質に変化することが、原因です。
アメリカではニコチン入りや様々なタイプのリキッドが販売されており、ベイプ関連製品の規制をまだ行っていません。
このことが、ベイプに関する多くの肺疾患が報告されている理由の一つと言えます。
ですが、日本で売られているリキッドにもビタミンEアセテートが含まれている場合や、加熱及び吸引についての安全性テストが行われていないリキッドもあるため、ベイプを使ったリキッドの摂取は注意が必要です。
また、ベイプやヴェポライザーの設定温度も大きく安全性に関わっているため、使用の際は温度設定等、注意を払いましょう。
CBDリキッドとは
CBDリキッドとは、CBDが含まれた液体でベイプでCBDを吸引する際に使われます。
「CBD e-liquid」「CBD juice」「Cannabis e-juice」と呼ばれることもありますが、どれもCBDリキッドと同じものです。
一般的にその成分は、CBD、植物性グリセリン、プロピレングリコールと、医療品や食品などにも使われている、安全性の高い成分です。
ただし、一部の製品には、肺障害を起こすと考えられるビタミンEアセテートが含まれていることもあります。また、230度以上に加熱をした場合、プロピレングリコールやその他の成分が身体に有害な物質に変化し害を与えることもあります。
そのため、信頼できる会社からリキッドを購入すること、また加熱及び吸引についての安全性のテストが行われているリキッドを使うこと、ベイプやヴェポライザーの設定温度に注意を払うことが必要です。
関連記事:CBDリキッドとは何か?CBDリキッドの特徴とメリット
CBDワックスとは
CBDワックスとは、CBDオイルよりもCBD成分が高濃度で結晶化されたものを言います。80〜90%ものCBDが含まれる高濃度のCBDワックス製品も売られています。
CBDの濃度が高いことから、CBDオイルやリキッドに比べても割高です。
CBDワックスには様々な種類があります。
CBDバダー、CBDシャター、CBDクランブルなどがメジャーですが、どれもワックスの質感や使用感が異なります。
一般的にCBDワックスは、リキッドと同様、吸収率の良いベイプやヴェポライザーを使い気化させ、肺から摂取されます。
ですが、肌の炎症を起こしている部分に直接塗る、という使い方をしている人もいるようです。
ベイプを正しく使い安全なリキッドを選ぶこと
ベイプはCBDを効率的に摂取できる方法の一つです。
ベイプには、使い捨てタイプ、リキッド充填タイプ、カートリッジ交換タイプの3種類がありますが、それぞれに特徴があります。
購入を考えている方は、どれくらいの頻度で、どのぐらいの種類の香りを楽しみたいか、そしてメンテナンスに掛けられる時間を考え、ベイプの種類を選ぶことをお勧めします。
一方で、ベイプを利用したリキッドの摂取は、安全性が完全に保証されているわけではありません。リキッドに含まれている成分が身体に悪影響を与える報告がされていることが理由です。
そのため、ベイプを利用しリキッドを摂取する場合は、信頼できる販売先からリキッドを購入すること、成分表を見ること、そしてベイプの設定温度に注意するようにしましょう。