そもそもCBDとは何か？

CBDとは、麻に含まれる成分の一つで、カンナビジオール(Cannabidiol)の略称です。
CBDは大麻成分のうち約40％を占めるといわれており、乱用性や依存性がないことが特徴の一つです。
関連リンク：CBDオイルとは何か？

WHO（世界保健機関）の報告書においても、CBDはこのように評価されています。

純粋な CBD の使用に関連する乱用または依存の症例報告はなく、CBD の使用に関連する公衆衛生上の問題はない。CBD は一般に忍容性が良好であり、安全性も良好であることがわかっている。

一方で、麻薬とは何なのでしょうか？

そもそも麻薬とは何か？

日本の法律で麻薬の定義は幅広く、様々な定義で使われています。

法律上の麻薬の定義は、「麻薬及び向精神薬取締法」- 「別表1」で定義されているものです。
その種類は、約100種類ほどに及び、私たちが聞き覚えのある物質では、コカイン塩酸塩、モルヒネ、ヘロイン等があります。

私たちが「麻薬」としてイメージを持っている、大麻・覚せい剤・向精神薬は、実は、麻薬ではなく、別の法律によって管理されています。

では、なぜ大麻や覚せい剤も「麻薬」といわれているのか。

その理由の一つに、「麻薬及び向精神薬取締法」- 「別表1」において、麻薬として定義されている種類かどうかに関わらず、「麻薬」や「アヘン」「大麻」の慢性中毒は、麻薬中毒と定義されていることがあるようです。

大麻自体は、私たちの身近なところだと、七味唐辛子や洋服、バッグ等様々な商品に使われています。もちろん、それらは麻薬として扱われていません。

ですが、それらは私たちの身近にありすぎて、大麻が産業用に使われている、ということが逆に浸透していません。

一方で、威力が強い「麻薬」という言葉が独り歩きし、「大麻」＝「麻薬」というイメージがつけられてしまいました。

つまり、麻薬とは、様々な定義があるものの、「麻薬及び向精神薬取締法」- 「別表1」で定義されているコカインやヘロイン等の物質をいい、依存性や中毒性が伴う場合に関してのみ、「大麻」や「アヘン」等も、「麻薬及び向精神薬取締法」の対象として管理される、いうことになります。

※大麻取締法と麻薬及び向精神薬取締法は異なるものです。
関連リンク：CBD商品は日本で合法なのか？

麻薬の定義を読んでいただいて、勘のいい方はお分かりになったかもしれませんが、CBDと麻薬の違いは、「依存性」「中毒性」「向精神作用」があるかないか、です。

CBDには乱用性や依存性がなく、WHOによっても、その安全性が認められています。
つまり、「CBD」や「大麻自体」は麻薬ではありません。

ただし、これには注意が必要です。
海外で製造販売されているCBD商品（例えばCBDオイル、グミ、チョコレート等）には、依存性のある成分が含まれている場合があります。

依存性・乱用性・向精神作用・中毒性がある成分が含まれている場合は、麻薬や大麻取締法の対象として認識され、違法となります。

CBDは、麻薬成分が入っていないことから、麻薬ではありません。
麻薬は、例えばヘロイン、コカイン、モルヒネなど、「麻薬及び向精神薬取締法」- 「別表1」によって定義されている物質です。

ですが、「麻薬中毒」という言葉になった場合には、大麻やアヘンの慢性中毒もその意味に含まれます。

また、大麻取締法で言及されている、大麻草の葉や花から作られる製品は、大麻取締法の規制対象となります。ちなみに、前述してある大麻の慢性中毒は、この法律で規制されている成分です。

このことからもわかるように、麻薬及び向精神薬取締法で管理されていない物質や条件も、大麻取締法の対象となり、違法となることはあります。

CBD商品を購入する際は、成分表を確認し、麻薬成分や日本では違法となるTHCなどの成分が含まれていないかを確認する必要があります。
違法となるリスクを避けるためにも、信頼できる販売会社からCBD商品を購入するようにしましょう。

2021.01.26 _Blog